おしおきジル編その1
3
気が付いた時には、エアは手足を蜘蛛の糸で縛られたまま、ジルを受け入れていた。 「あっ…やっ…手、ほどいてっ…」 手首をひとつにまとめて上に縛り上げられ、両脚をあられもなく広げさせられた状態で、 しなやかな身体をよじるが、ジルに突き上げられているために思うようにいかない。 「縛られた方が感じるくせに」 ぐちゅぐちゅと水音を立てて内部を擦りたてながら、ジルはピアスをしていない右耳にささやきかける。 「今、どんないやらしい格好で僕を受け入れているか、わかるかい? きみが後ろだけでイける淫乱だって知ったら、トォルはどんな顔をするだろうね」 ジルの昂ぶりを咥えこんでいる最中にトォルの名を出されて、熱くなった身体がビクンと震える。 思わず中の肉棒を締め付けてしまうと、意地悪な声がさらにエアの耳をなぶった。 「ねえ、きみがどんな変態プレイが好きか、トォルに教えてあげようか?」 「ぁっ…やめ…っ」 縛られて、あられもない格好でジルを受け入れている羞恥と、トォルに対する後ろめたさ、 あらぬところで感じている、抗えない快感に、エアは身悶えた。 「そんなに締め付けないで…もう根元の糸は取ったから、いきたければいけばいいよ」 耳朶をなぶられ、乳首をきつくつねられれば、もう我慢できなかった。 エアはジルの言葉通り、後ろと乳首への刺激だけで達してしまった。
達した後も、ジルが中でいくまで擦りたてられ、奥に放ったものを指で掻き出す行為でまた感じてしまって。 ようやく身体が鎮まった時には、エアは半分眠りかけていた。 服を着せる間もうとうとしている弟の額に、ジルは仕方ないな、と優しく唇を落とす。 「明日は補習を受けるんだろう?今度眠ったら、こんなものでは済まさないよ…聞いてるのかい?」 わかっているのかいないのか、エアは目を閉じたまま、 自分と交わったせいで普段よりぬくもりを帯びたジルの身体に、甘えるように抱きついた。
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