おしおきジル編その1
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お仕置きの続きだよ、とジルは言ったが、その後にされたのは小さな棘を含んだ、いつもの愛撫だった。 「あっ…」 喉を舐められ、尖った二つの乳首をきつく引っ張られて、エアはびくりと背を浮かせた。 「野外授業をさぼって、トォルと何をしていたんだ?」 形のよい指で乳首をぎゅっとつねりながら、ジルが尋問する。 「ぁっ…何も…してないっ…」 すると、片方の乳首に歯を立てられて、エアはまた声を上げる。 「中等部からこの学園にいるきみが、塔に近づいただけで眠ってしまうなんてね… 眠りの砂につかまってしまうくらい、夢中になるようなことをしていたんじゃないのか?」 「だから…違うって…!」 エアが首を振る度に、ピンクの髪の滝が白い身体の上でゆらゆらと波打った。 「ふうん…じゃあやっぱりきみの修行不足ってことかな」 「あぁんっ…」 ジルのひんやりとした指と唇が、胸から脇腹におり、へそをなぶられて、焦らすように脚のつけ根に向かう。 そしてとうとう、もっとも敏感な部分を舌で舐めあげられた時、エアはようやく、何をされたのかを知った。 「あ…兄貴…」 腹につくほど反り返った分身は、すでに先端からとめどなく先走りをあふれさせていて、 いまにも爆発しそうに滾っている。 なのに欲望は根元でせき止められていて、解放することが赦されない。 過ぎた快感は、痛みとなってエアを苛んだ。 「ジル…頼むから、もういかせて…」 涙をぼろぼろとこぼしながら懇願するエアを無視して、ジルは根元に糸が絡まった性器を口に含み、 舌と口腔を巧みに使って愛撫を始めた。 「あっ…やだっ…ジル…ッ」 ざらりとした舌で扱かれ、喉の奥まで入れるように何度も強く吸い込まれて、エアは身悶えした。 そして先端からあふれる透明な滴を、音を立ててきつく吸い込まれた時、 エアはびくびくと身体を波打たせ、声にならない悲鳴を上げて、失神した。
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