ここから願うよ

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空の上でのもどかしい挿入に焦れて、本家に戻った。

鴆に腰を支えられながら、鴆にあてがわれた部屋へともつれこむ。

布団に横たえられ、奥まで、激しく突いてほしいと鴆を見れば、身体を横向きにされ、

裾を割ってむき出しになった片脚を担がれた。

すでに穿たれてぬかるんでいる秘所に、熱い肉竿が押し入ってくる。

そのまま激しく突き立てられると、いつもより深いところに先端が届いた。

「あっ、あんっ、あんっ!」

整えられていた敷布をくしゃくしゃに乱しながら、リクオは感じるままに声を上げた。

さまよう手が、すがるように鴆の膝に触れる。

すると鴆はリクオの片脚を担いだまま立ち上がり、真上から腰を落とし始めた。

「あんっ、あぁんっ、あっ…!」

角度が付いた上に体重もかけられて、肉棒はいっそう深くリクオを抉る。

着物の裾はすっかりはだけて、二本の脚は、白い足袋を履いた足先をのぞいて、むき出しになっている。

肩だけが布団についている状態で苦しかったが、今は身体の奥で鴆を感じられるなら、

どんな体勢でもかまわなかった。

「あんっ、ぁあんっ、ぜんっ…」

「リクオッ…」

リクオの頬にぽたりと水滴が落ちる。鴆の汗だ。

精悍な顔を上気させ、荒い息をついている男の顔は、どこか色気を感じさせた。

彼にこんな顔をさせているのが自分だとおもうと、ひどく嬉しい。

突かれながら無意識に微笑むと、鴆は切なげに顔をゆがめた。

「くっ…もう、出すぞ、リクオッ…」

「ァッ…!」

身体の奥に、熱い液が広がるのを感じて、リクオも達した。




それからこっそり一緒に風呂に入って、半ばのぼせながら鴆の部屋に戻って、リクオは清潔な襦袢と、

鴆の腕に包まれながら、まどろんだ。

遠くから話し声が聞こえてくる。まだ宴会は続いているようだ。

つららが起こしに来る前に自分の部屋に戻らなければならないが、もう少しだけ。

月の光が強すぎて、背中に感じた鴆のぬくもりしか覚えてないが、一緒に空を飛ぶのは楽しかった。

天の川を見るのもいいかもな。今度の新月の晩に。

そんなことを考えているうちに、いつしか眠ってしまった。





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裏越前屋