まぶしいほどの月の光の下、蛇ニョロの上で背後から抱きしめられ、

交わす口づけに恍惚としていたリクオは、

突然骨ばった指で分身を直に握られて、ぎょっと身体を揺らした。

力強い腕の中で、熱心にリクオを求めてくる舌の動きに夢中になっていて、

下帯を取り去られたことすら気づかなかった。

「あ、ん…よせって、鴆っ…」

喘ぐように訴える言葉も、また口の中で溶かされる。

いつのまにか外気にさらされ、濃厚な口づけで半勃ちになっていたそこは、

鴆の指に扱かれてますます熱く脈打ち、先端から滴をあふれさせた。

容赦なく扱く指が、そして扱かれる度に固さと大きさを増す分身が、

先走りの液で濡れて秘めやかな音を立てる。

「二人きりで、これだけあんたとくっついていて、

何もするなってのは酷だろうがよ」

耳殻を噛みながら鴆が囁く。

行為を続ける赦しを請うように、頬に、首筋にしきりに口づける音と、

欲を孕んだ荒い吐息、忙しなく身体をまさぐる手が、

今すぐ欲しいと訴えていて、リクオは息をつく間もなく求められる快感に身体を震わせた。

懐に忍び込んだ手が乳首を弄りだしても抵抗せず、

むず痒い快楽に身を任せているのを了承と受け取ったのか、

鴆はリクオの腰を後ろから抱えて少し浮かせると、奥の蕾に、薬液をまとわせた指をつぷりと差し入れた。

「あ…ん」

愛撫を教え込まれた身体は、骨ばった指を喜んで受け入れる。

異物感もまた快感で、無遠慮に潜り込んでくる指を無意識に締めつける。

同時に乳首と分身を交互に弄られては、もう止めることなどできなかった。

「リクオ…今すぐ入れてぇ。いいか？」

奥を探られながら耳元で囁かれて、リクオはたまらず頷いた。

「あっ…あぁぁんっ…」

熱く脈打つ肉棒が、リクオの中に入ってくる。

再び腰を浮かされ、鴆の膝に座るように受け入れた。

「あっ…あんっ…あんっ…」

後ろから抱えられ、ゆるく突き上げられて、リクオは甘い声を上げた。

蛇ニョロの上にいるため、あまり自由な体勢は取れないが、

そのもどかしさもまた、リクオの性感を煽った。

鴆も同じ気持ちらしく、首筋に吸い付きながら、しきりに腰を突き上げている。

本家に戻ろうと、とうとうリクオは言った。

「てめーのせいで、天の川どころじゃなくなっちまった。責任とれよな」

潤んだ目で鴆を見上げてそう言うと、リクオは中にいる鴆を締め付けた。