もっと見たいよ
4 「…ぁっ…」 引き抜かれる時、思わず名残惜しげな声を上げて締め付けてしまい、頬が熱くなった。 仕事をしている鴆の背中や真剣な横顔を眺めていたせいか、不埒な熱は、一度達しても収まらなかった。 でももう一度してほしい、とも自分から言えずに、ただ鴆の腕をきゅっと握りしめると、 絶頂の余韻でまだ力が入らない身体を返された。 獣の姿勢にされて、今度は後ろからするのかと、どきどきしながら挿入の瞬間を待った。 薬液と精液ですっかりぬかるんだ入り口を指で広げられ、それは入ってきた。 「っ!!」 肉棒とは違う、異物が入ってくる感覚に、リクオは目を見開いた。 滑らかではない、いくつもの突起のようなものが、内部を押し広げながら入ってくる。 リクオは嫌悪感に鳥肌を立てながらも、喉から出たのは感じ入った甘い嬌声だった。 しかも、ことはそれだけでは終わらなかった。その異物がずいぶん奥まで入ってきたと思ったら、 それは内部で、鈍い電子音を立てて、震えだした。 「あっ…あんっ…やだ…っ」 振動だけでなく、内部で伸縮しているのがわかる。 そんなもので感じてしまうのが嫌で、涙をこぼしながら喘ぐリクオの背中を、鴆は抱きしめるように覆いかぶさった。 「今日はいたずらしたっていい日なんだろ?ならちょっとくらい赦してくれるよな?」 欲をはらんだ声で鴆が耳元で囁き、リクオの涙を舐めとった。 耳たぶを噛んだり、首筋に吸い付いたりしながら、嫌だ抜いてくれ、と泣きながら感じているリクオの顔を ひとしきり堪能した後、鴆は突起だらけの電動バイブを抜き取ると、猛りきった己の肉棒を入れた。 「ああんっ…」 無機物ではなく、待ち望んでいた熱を与えられて、リクオはあられもない声を上げた。 そのまま容赦なく突き上げられて、感じ入った声を上げ続ける。 「気持ちいいか?リクオ」 「あっ…ぁあんっ…いいっ…」 繋がった部分はぐちゅぐちゅと卑猥な音を上げている。 鴆が低い呻き声と共にリクオの奥に欲望を注ぎ入れ、それを感じたリクオも、己の熱を吐き出した。
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