アカギの長い夜 |
18
「・・・」 拓海の隣にだらしなく寝そべり、片頬をついて、にやにやしながらこちらを見上げている啓介に、 「見掛けによらずキワドイ話するよなーとか思ってよ」 牛にヤられるとかさあ。 「あれは昔先輩から聞いた話でッ! そうなのです。 ゆでダコのような顔で反論する拓海を、啓介は涼しい顔で受け流します。 「・・・ちょっと、何やってるんですか?」 何気なく伸ばされた腕にあっというまにベッドに引き倒され、拓海は焦りました。 「何って決まってんだろ。話は終わったんだから」 弱点のひとつである耳朶を啄ばまれて、拓海の背筋にぞくりと電流が走ります。 「ずるいっ・・・オレちゃんと話したじゃないですか・・・!」 せめてもの抵抗とじたばたする拓海を、イイトコロを知り尽くした唇と指先がからめとってゆきます。 「だからひとりえっちは勘弁してやるんだろ? 至近距離で、子供のように目を輝かせてお願いされてはもう何も言えず、
|