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亭主とオウムの話
若くてハンサムと評判のある医者が妻を迎えました。
妻はとても可憐で愛らしい青年でしたから、医者は妻を極力外に出さないようにしていました。
ところが、彼はどうしても都会の大病院に行かなければならなくなりました。
そこで医者は一羽のオウムを買ってきて、これをお目付け役として家の中におき、帰ってから留守中起こった一部始終を聞き取ろうと考えました。
さて、拓海という名のこの若妻は、実は啓介という、医者の弟とできていました。
医者が家を空けている間に啓介を迎え入れ、昼から夜明けまでずっとえっちなことをしていました。
「あっ・・・啓介さん・・・俺には涼介さんが・・・」
「へっ、アニキは来週まで帰ってこねーよ。それにずっとごぶさただったんだろ?」
「そ、そんなこと・・・」
「おまえのカラダは正直だぜ。もっともっとって締め付けてくる」
「やだっ・・・そんなこと言わないで・・・あっあっ」
「くっ・・・やっぱおまえは最高だぜ・・・ッ」
と、こんなことが毎日毎晩続いていました。
さて、医者の涼介はやがて仕事を終え、家へ帰ってきました。
そして、さっそくオウムを手元に連れてこさせると、彼が都会に行っていた間の妻の行状を問いただしました。
すると、
『あんっ、あんっ、啓介さん、もっとぉ・・・!』
『こうか?これでどうだ?拓海ッ』
オウムは2人の声色まで忠実に再現したので、涼介はおこって、妻の部屋へと向かいました。
「あ、涼介さん。おかえりなさ・・・」
清純そうな顔をほんのり上気させて出迎えた妻を、涼介は乱暴にベッドに倒しました。
「涼介さん!?」
「俺がいない間、ずいぶん啓介と仲良くしていたようだな」
拓海の顔がさっとこわばるのを見て、涼介はオウムの言っていたことが本当だと確信しました。
「悪い奥さんにはおしおきが必要だな」
今までみたことがない夫の表情に、拓海の背中に冷たい汗が流れました。
ぴしん!ぴしん!
小さなお尻を叩く音がいつまでもつづきます。
「あんっ、あんっ、もう許してぇ・・・」
甘くかすれた声で拓海は哀願します。
もう時を忘れるくらいの間叩かれ続けて、お尻は真っ赤になっていましたが、
拓海の顔はうっとりととろけ、全身は桜色に染まり、もっととおねだりするように腰をふっています。
「出かける前はキスすら恥ずかしがっていたが・・・これではおしおきにならんな」
涼介は例のオウムを手元につれてこさせると、拓海の身体を仰向けにし、胸にとまらせました。
「ああんっ」
オウムの足にすら反応する拓海に目を細めながら、涼介はオウムに命じました。
「さあ、悪い奥さんにおしおきしなさい」
するとオウムは、なめらかな肌の上の二つの果実を、交互にくちばしでついばみ始めました。
「ああんっ、ああんっ」
鋭いオウムのくちばしが、拓海の果実をついばみます。拓海は身もだえして、達してしまいました。
それを目の当たりにした涼介は、ひさしぶりだったこともあって、三日三晩拓海とえっちをしまくりました。
それからというもの、すっかりえっちに目覚めてしまった拓海は、
涼介と、啓介と、
あるいは涼介と啓介と、
そして「おしおき」ですっかり味をしめてしまったオウムも交えて、
毎日毎晩えっちをするようになりました。
・・・とまあこんな話さ。」
語り終えた涼介はふっと笑いました。
「??オウム生きてるじゃんか。それに誰が後悔してるんだよ?
オレはアニキのために言ってるんだぜ。
オレの言うことを信じないと、大臣に裏切られた若い王子みたいに破滅することになるぜ」
「ほう、それはどういう話だ?」
と涼介がたずねると、啓介はこう語りだしました。
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