街と夜空と啓介さんと
by 恭子
―――夜景再び―――
先刻と同じ夜景を、拓海は再び眺めていた。ただし、今は同じ建物の中、ホテルの窓から。 「あ」 白い光が目立つ中で、ひときわ明るく目立っていた赤――東京タワーのライトがふっと消えた。 「停電かな」 首をかしげる拓海に笑って、啓介は窓に張り付いていた身体を自分のほうに向けた。 「その服、似合ってるぜ」 髪を梳きながら穏やかな表情で囁かれても困る。先にシャワーを浴びた啓介はバスローブ一枚の もとより自分の容姿などに頓着するタチではないが、これで拓海を落せるならば最大限に利用してやる。 「・・・ッ、啓介さん――俺、シャワー・・・」 もがく身体を抱きしめてシャツのボタンに手をかける。昼間、啓介が見立てたノースリーブの涼しげなシャツが、
「知ってっか?恋人に服贈るのはそいつを脱がすためだってさ・・・」
おわり と、なんだかしまらないままおわる・・・。タイトルも生きてないですね。すみません;
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