ピピピ・・・・・・ カーテン越しのやわらかな光の中で鳴り出した目覚まし時計を、毛布から伸びた腕が止めた。 「・・・・う〜〜〜」 実家にいた頃はこれよりもっと早くに起きていた拓海だ。寝起きはそう悪いほうではないはずだが、 (まったく、なんであんなに元気なんだよ・・・) 拓海はぎしぎしと悲鳴をあげる身体をだましだまし起こしながら、傍らで満ち足りた表情で (おっと、メシメシ) 男二人が寝ても十分な広さのベッドから降りると、手早く服を身に着けてキッチンに急いだ。 (さてと、今日は何にするかな)
|