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「あっ…あああんっ…」 乱れた赤い襦袢から覗く、まばゆいほどの白い肌。 汗を弾く内腿を割り、鴆は猛りきった雄をリクオの中に埋めていった。 媚肉をかき分け、切っ先をもぐりこませると、きつい締めつけに奥歯を噛みしめた。 喰いちぎられそうな狭さは、初めての時とそう変わらない。 だがかつて頑なに侵入を拒んでいた内部は、今は鴆を歓迎するように蠢き、奥へと誘い込む。 誘いに乗るように腰を動かすと、リクオは瞳を潤ませ、嬌声を上げた。 「あっ…あんっ…」 普段の声よりも少し高めの甘い声をもっと聞きたくて、腰の動きが次第に大きく速くなる。 切っ先がイイところに触れると、リクオは背をしならせ、鴆の腕にしがみついた。 感じていることを恥じている顔に、愛しさと同時に凶暴な衝動が湧き上がる。 我を忘れるくらい乱れさせようと、腿を抱え、激しく腰を突き入れた。 「あっ!あんっ!イイッ…」 弱い箇所を何度も突かれて、リクオははしたない言葉を口走る。 「あっ…あっ…鴆…ッ」 挿入してから一度も触れられていないリクオの雄は、後ろだけの刺激でもう限界のようだった。 リクオの嬌態に煽られて、鴆もまたリクオの中で昇りつめる。 「もう…でる…ッ」 鴆に抱えられた内腿が、ビクビクと痙攣する。 若い雄が擦れ合う腹の間で精を漏らす瞬間、鴆を包みこんでいる内部が断続的にきつく締まった。 射精を促すその動きと、リクオの絶頂の表情に煽られて、 鴆は低い呻き声を上げると、愛しい人の中に精を注ぎこんだ。
その後何度も体勢を変えて挑んだために、とうとう最後に気を失ってしまったリクオは、今は昏々と眠り続けている。 昼の彼の幼さを感じさせる寝顔には疲労の色が濃かったが、 泣きはらした眼もとには満たされた快楽の名残もあって、鴆は少し安心する。 「誕生日おめでとう、リクオ」 鴆は小声で囁くと、寝息をたてる唇にそっと自分の唇を押しあてた。
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