緋襦袢で四十八手
19. 窓の月(まどのつき)
「あっ…ぁあんっ…!」 うつぶせにされ、片足を腰に抱えられながらいきり立った雄を挿入された。 赤い襦袢をたくし上げられて、熱い肉棒がずぶずぶと中に入ってくる。 思いのほか奥まで穿たれて、リクオは喘いだ。 中から割り広げられる感覚は苦しいが、鴆に満たされていると思うと、羞恥と歓喜で背筋が震えた。 「こら、締めんなって…すぐイッちまうだろ」 少しでも長く、あんたの中にいてぇんだからよ。 やや苦しげな、欲望にかすれた鴆の声がすぐ耳元で聞こえ、 何も言い返せないうちに中の肉棒が動き始めた。 狭い内壁を硬い欲望が擦りたてると、突き抜けるような快感が頭の中を真っ白にする。 腰を打ちつけられる度に、鴆の内腿がリクオの雄を刺激し、先端からとめどなくあふれるしずくで腿は濡れた。 「あんたの奥って、柔らかくて…すげーいいな」 上気した顔でうっとりと鴆が呟く。 鴆が自分で感じている顔は好きだが、 振り返れば、あられもなく裾を乱して鴆に抱えられている自分の脚まで見えてしまう。 鴆が好む赤い襦袢を着て、みだらな体勢で貫かれて喘いでいる自分が、とてもあさましく思えた。 「ぁあんっ」 だがそんな思考を遮るように、鴆はいっそう激しくリクオを攻め始めた。 勢いよく打ちつけられる度に奥を割り広げられ、根元には肉袋が当たって乾いた音を立てた。 濡れた腿も容赦なくリクオの雄を擦りたてる。 こんな格好で貫かれて悦んでいる自分は、鴆の目にどう映っているのだろうかと、 そんなことを考える余裕も与えられず、リクオは抱えられた脚をびくびくと震わせ、 どろりとした欲望を鴆の脚に吐き出した。 |
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