緋襦袢で四十八手
3. 撞木ぞり(しゅもくぞり)
柱に寄りかかった鴆に抱かれ、その大きな乾いた手の中に快楽の滴を吐き出したリクオは、 頬を紅潮させ、荒い息をつきながら、ぐったりと鴆に寄りかかった。 その愛しい身体を抱きしめ、鴆は繋がったまま、畳へと倒れ込む。 リクオの中の剛直はまだ猛ったままだ。 自分から腰を動かすリクオはとても可愛く色っぽかったが、己が動けない体勢はつらい。 リクオを抱いたまま寝そべった体勢で、下から突き上げ始めると、リクオは再び感じいった声で鳴き始めた。 より奥まで鴆を感じようと、膝を立て、はしたなく広げていく。 すると緋色の襦袢がよりはだけて、中から白い内腿がこぼれ出た。 すっかり鴆の形と大きさに慣れ、物欲しげに絡みついてくる熱い肉壁を穿ちながら、 鴆ははだけた襦袢のあわせに差し入れた手で熟れた乳首を愛撫し、 裾を乱した手で、再び先走りをこぼしている分身を扱いた。 「襦袢、また洗っとかねえとな…あんたが出したのですげー濡れてる」 ゆるやかにつき上げ、わざと音を立てて分身を扱きながら、意地悪い声でそう言ってやると、 リクオは舌を這わせた白いうなじを赤く染め、中の鴆をきつく締めつけた。 顔が見えない代わりに、甘い嬌声、乱れた息遣い、鴆を締めつける内部の動きすべてが、リクオの官能を伝えている。 そして愛撫を施し、下から突き上げる度に身をよじる、鍛え抜かれた身体の愛しい重み。 「あっ…鴆…」 緩慢な抽挿に焦れたのか、鴆の動きに合わせて、リクオが腰を動かしはじめた。 鴆は愛撫の手を止め、繋がりが解けないようにリクオの腰骨を両手で掴むと、 今までとは打って変わった激しさで、リクオの奥を突き始めた。
|
||