緋襦袢で四十八手
34. 獅子舞(ししまい)
「あっ…」 赤い絹布をたくしあげ、中から現れた白い双丘の谷間に昂りを潜り込ませると、 リクオは後ろ手をついたまま、身体を綺麗にのけぞらせた。 すらりと伸びた脚を両肩に抱えて、燃えるような肉棒をすべてリクオの中におさめてしまうと、 鴆もまた後ろ手をついた。 リクオを腹に乗せてつながったまま、ゆるゆると腰を動かし始める。 「あっ…あんっ…」 鴆に下から突き上げられる度に、腰帯のところまではだけた裾の間のぞくリクオの分身が震えて、 先端から透明なしずくをこぼし、茎と根元を濡らした。 「あんたも動けよ…」 快楽にかすれた声と腰の動きで鴆が促せば、リクオは白い頬をうっすらと染めて、ぎこちなく自ら動き始める。 初めはかみ合わなかったのが、次第に互いの動きに合わせるようになり、 しまいには一対の歯車のようにぴったりと噛み合った。 「あんっ…あんっ…」 「リクオ…っ」 つながった部分が溶け合い、一体となったような感覚に恍惚となりがら、 どちらからともなく、腰を動かす速度を速めていく。 官能にとろけたリクオの顔を眺め、狭い内壁をひたすら擦りたてながら、 ずっとこのまま、リクオの中にいてぇなあと鴆は思った。 |
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