緋襦袢で四十八手
35. 内枠(うちわく)
白い足袋を履いたままの足首を掴んで、しっかりとした重みのある脚を抱え上げると、 赤い襦袢の裾が割れて、白くて優美な、しかし硬い筋肉が無駄なくついた脚が露わになった。 輝くような脚のつけ根へと目をやれば、己の先走りで濡れそぼり屹立した雄と、 鴆の指でほぐされて、薬液を滴らせながらひくついている入り口が男の欲をそそる。 「あっ…あぁんっ…!」 片脚を抱えているせいで浮いた腰に、猛りきった怒張を埋めていく。 つつましやかなそこが口いっぱいに開いて男を飲み込んでいく様はひどく淫猥で、 鴆を包み込む熱と絡みつく感触にも煽られて、内部で脈打ち、また硬さと大きさを増した。 「ぁあん…鴆…」 内部で昂ぶりを感じてリクオは白い喉を見せて仰のき、中の鴆を抱きしめるように締め付ける。 「ッ…リクオ…ッ」 達きそうになるのをこらえ、鴆は抽挿を始めた。 卑猥な水音をことさらに立て、リクオに見せつけるように上から穿つ。 結合部分は見えないだろうが、抜き差しする鴆の肉棒は見えているはずだ。 リクオは熱でうるんだ目で雄が出入りする様を眺め、穿たれる度に甘い声を上げた。 誰よりも強く誇り高いリクオが、下僕である自分に脚を開いてあられもなく喘いでいる。 そのことがたまらなく誇らしくて、たまらなく愛おしい。 鴆はリクオの脚を抱えなおすと、いっそう深く、彼を穿ち始めた。 |
||