緋襦袢で四十八手
39. 抱き上げ(だきあげ)
上質な赤い絹布をめくりあげると、中からは目を灼くような白い脚と双丘が露わになった。 すでに下帯は解かれていて、十分に慣らされた入り口からは、鴆の指がさんざん塗り込めた薬液が流れ出て、 小ぶりな丘のふもとと内腿を濡らしていた。 膝立ちになった鴆は、リクオの両脚を抱え上げ、ぬかるみに己の昂ぶりを突き入れた。 「ぁっ…ぁあんっ…!」 硬く張った切っ先で肉壁を割り開く度に、白い喉から甘い声がほとばしる。 まっすぐに伸びた脚を抱えながら、ゆっくりと動き始めると、うつぶせになったリクオは耐えるように、 手元の敷布をくしゃりと掴んだ。 「あん…あんっ…」 リクオは肘で身体を支えたまま、白い頬を赤く染めて、揺さぶられるのに身を任せている。 彼にはつらい体勢かもしれないが、奥の柔らかい部分にまで切っ先が届いて、すごく気持ちがいい。 竿へのきつい締め付けと、奥の切っ先を舐めるような動きに鴆は恍惚となった。 今すぐにでも精を搾り取ろうとする動きに抗うように、奥歯を食いしばって肉棒を突き入れる。 動きに合わせて、まくりあげた襦袢の裾が、美しい尾ひれのようにゆらゆらと揺れた。 抜き差しする度に、つながった部分からはぬかるんだ水音がして、 体液とも薬液ともつかない粘液が入り口からあふれて周りを濡らす。 「あっ…はぁんっ…」 奥を突く度に、リクオの口から甘い悲鳴が上がる。 今自分が感じている快感を、リクオも感じてくれていたらいい。 鴆はそう願いながら、リクオの最奥に欲望を注ぐために、激しく腰を使い始めた。 |
||