緋襦袢で四十八手


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. 松葉くずし(まつばくずし)




赤い襦袢を纏ったリクオを横向きに寝かせ、鴆はその片脚を胸の前で交差させるように肩に乗せた。

白い脚を露わにし、身をよじる格好になったリクオの腰を掬い上げ、丹念にほぐして潤いを与えた秘部に、

鴆は正面から昂ぶりを突き入れる。

「あっ…ああんっ!」

身体を交差させ、深いところまで入ってくる切っ先に、リクオの喉から甘い悲鳴が迸る。

鴆はたすきがけに肩にかけた脚をしっかりと支えると、割り込ませた身体がより密着するように、激しく腰を動かし始めた。

「あんっ、あんっ、鴆っ…」

いつもより深い挿入に、リクオの嬌声もいつもより大きい。

奥の奥まで届き、根元まできつく締め付けられる感覚に、鴆も何も言う余裕がなく、奥歯を食いしばってひたすら腰を動かす。

痛いほど熱くて、中でどろどろに溶けあって、どこまでが自分でどこまでがリクオかわからなくなる。

リクオを見れば、同じことを感じているらしい。

頬を上気させ、金色の瞳を熱でうるませながら、恍惚とした表情で鴆を見上げていた。

同じ熱を湛えた視線を絡ませ、同じ高みに駆け上るために、鴆はますます腰の動きを速めた。