ご褒美だよ

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「ぁ…あっ…」

形のよい足の先からしっとりと汗ばんだ脚の付け根にかけて舌を這わせ、所有の証を刻みながら、

懐をくつろげ、淡い色の乳首をきつくつねると、

猫耳をつけたリクオは切なげな声をあげて、もどかしそうに腰を揺らめかせた。

着物をかろうじて身体に留めている角帯を解き、それから隆起している下帯を解いた。

両脚の間に身体を割りこませて開かせるが、すでに勃ちあがり、先端を濡らしているそこには触れなかった。

骨が浮き上った腰の線を撫でまわすと、リクオが熱にうるんだ目で乞うように鴆を見上げた。

物欲しげないい目だ。鴆はひっそりと口元だけで笑うと、

薬液をつけた指先で、さらに脚を開かせて、奥の蕾をつついた。

いきなりそこに触れられるとは思っていなかったらしく、リクオがびくりと身体を揺らせて目を見開く。

「は…ぁっ…」

「ここに欲しいか?リクオ」

触れた途端に期待してひくつく秘所を、濡れた指でぐちゅぐちゅとかきまわして尋ねると、

リクオは喘ぎながらこくこくと頷く。

「そうじゃねえだろ?おねだりの仕方は、教えたよな」

熱い内部を音を立ててほぐし、促すとリクオは何度かためらうように言葉を飲み込んだ後、

小さい声で、もう欲しい、と言った。

「いい子だ。ご褒美をやるよ」

言われるままに四つん這いになったリクオの後口に、猫の尻尾を模した張り型を挿入する。

「あっ…や…ぁっ…」

鴆のものではない何かを押し込まれて、リクオが動揺した声を上げるが、

十分に慣らしたそこは、難なくおもちゃを飲み込んでいく。

根元まで差し込めば、この世で最も高貴で麗しい化猫が出来上がった。

美しい肢体を本物の猫のように這わせ、涙をためてもの欲しそうに鴆を見上げている主に、

いとしさと同時に嗜虐めいた気持ちがこみ上げてくる。

鈴をつけた首輪も欲しいな、とふと思った。

「…にゃあって鳴いてみ?」

鴆は猫にするように白い喉を愛撫しながら、ひやりとした優しい声で言った。




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裏越前屋