夢に見るは貴方
5 膝が肩につくほど身体を折り曲げて、猛りきったものをぬかるんだ秘所へと突き入れる。 最初はやはり顔を見ながら繋がりたくて。 いつもよりくっきりと浮き出た模様に縁どられた目が、熱を帯びて鴆を一心に見つめている。 その表情を愛しいと思いながら、鴆はリクオの中に身を進めた。 蕩けるような熱ときつい締め付けを感じながら、もっとリクオを感じようと腰を動かす。 「ぁっ…ぁあんっ…」 鴆が動く度に、リクオも感じて身をよじる。 薬液の力を借りたぬめりと内部の心地よさに、鴆はリクオの両脚を抱え上げると、激しく腰を動かし始めた。 「あっ、あんっ、あんっ」 揺さぶられるままに、リクオが奔放に嬌声を上げる。 脚を肩に担ぎ、つんと尖った両方の乳首をつねってやると、リクオは悶えながらもっととせがんだ。 普段はつんとすました、整いすぎた顔が淫らに喘いでいる様を見ると、凶暴な衝動が鴆の中に湧き上がる。 「なあ、顔にかけてもいいか…?」 聞いても、何のことかわからなかったかもしれない。 がくがくと突き上げられながら、熱に潤んだ目でぼんやりとうなずくリクオを見て、鴆は己を引き抜いた。 顔の前で二、三回扱けば、猛りきった雄から熱い飛沫が吹き出し、綺麗な顔を汚した。 案の定リクオは何をされたかわからず、鴆のもので汚れた顔で呆然としていたが、 目の前の鴆の性器に焦点が合うと、それをぱくりと咥えた。 「っ!」 鴆の手からそれを取り上げ、まるで飴でもしゃぶるように丁寧に舐めとる。 おそらく何かを考えているわけではない、条件反射のような無心の行動に、鴆の雄はまた硬くなった。 「っ、んうっ」 苦しげに喘ぐ喉奥に二、三度欲望を押し込んでから引き抜き、鴆はリクオの身体を獣の姿勢に這わせてから、 再び突き入れた。 「はぁっ…ぁんっ…!」 背中の百鬼模様を見ながら激しく突き上げる。 今度はリクオの中に欲望を注ぎいれようと、鴆は荒い息を吐きながら、腰を動かし続けた。
|
||