夢に見るは貴方




膝が肩につくほど身体を折り曲げて、猛りきったものをぬかるんだ秘所へと突き入れる。

最初はやはり顔を見ながら繋がりたくて。

いつもよりくっきりと浮き出た模様に縁どられた目が、熱を帯びて鴆を一心に見つめている。

その表情を愛しいと思いながら、鴆はリクオの中に身を進めた。

蕩けるような熱ときつい締め付けを感じながら、もっとリクオを感じようと腰を動かす。

「ぁっ…ぁあんっ…」

鴆が動く度に、リクオも感じて身をよじる。

薬液の力を借りたぬめりと内部の心地よさに、鴆はリクオの両脚を抱え上げると、激しく腰を動かし始めた。

「あっ、あんっ、あんっ」

揺さぶられるままに、リクオが奔放に嬌声を上げる。

脚を肩に担ぎ、つんと尖った両方の乳首をつねってやると、リクオは悶えながらもっととせがんだ。

普段はつんとすました、整いすぎた顔が淫らに喘いでいる様を見ると、凶暴な衝動が鴆の中に湧き上がる。

「なあ、顔にかけてもいいか…?」

聞いても、何のことかわからなかったかもしれない。

がくがくと突き上げられながら、熱に潤んだ目でぼんやりとうなずくリクオを見て、鴆は己を引き抜いた。

顔の前で二、三回扱けば、猛りきった雄から熱い飛沫が吹き出し、綺麗な顔を汚した。

案の定リクオは何をされたかわからず、鴆のもので汚れた顔で呆然としていたが、

目の前の鴆の性器に焦点が合うと、それをぱくりと咥えた。

「っ!」

鴆の手からそれを取り上げ、まるで飴でもしゃぶるように丁寧に舐めとる。

おそらく何かを考えているわけではない、条件反射のような無心の行動に、鴆の雄はまた硬くなった。

「っ、んうっ」

苦しげに喘ぐ喉奥に二、三度欲望を押し込んでから引き抜き、鴆はリクオの身体を獣の姿勢に這わせてから、

再び突き入れた。

「はぁっ…ぁんっ…!」

背中の百鬼模様を見ながら激しく突き上げる。

今度はリクオの中に欲望を注ぎいれようと、鴆は荒い息を吐きながら、腰を動かし続けた。







   



裏越前屋