夢に見るは貴方




出入りの後で、リクオは猩影から誕生祝いの服をもらい、ついでに夜遊びにも誘われて、

風呂に入って着替えてから鴆のところに来たらしい。

ひとしきり抱き合った後、えーまた風呂かよー、とリクオは文句を言ったが、

顔や髪や身体じゅうを汗と精液でべたべたにしてしまっては、入らないわけにはいかない。

それに、行燈ではなく電気の明かりつく風呂場の方が、リクオの身体を点検するには都合がよかった。

リクオの髪や身体を丁寧に洗いながら、身体の傷を調べたが、本人の申告通り、

すでに治りかけている細かい擦り傷のようなものを除いては、怪我をしていなかったことにほっとする。

「あっばかっ…そこは」

「暴れんなって」

先刻までさんざん弄られた性器や秘所も丁寧に洗ってやって、焦る姿をほほえましく思っていたのもつかの間、

今度はオレが鴆を洗ってやると言い出して。

お互いの身体を洗っているうちに、また昂って。

気が付いたら、せっかく洗った場所を再び繋ぎ合わせていた。

「はっ、あ、んっ…」

最初の頃は、風呂での行為すらあんなに恥ずかしがっていたリクオが、

今は鴆の上で、思いのままに腰を動かしている。

愛撫をねだるように鴆の両手を己の乳首と分身に導き、熱を宿した目で鴆を見下ろしている。

綺麗だ、と鴆は思った。

鴆の上で、自ら快楽を求めて腰を振る様は、ひどく淫らで艶やかで、それでいて美しかった。

彼をこんな風にさせたのは自分なのだと思えば、愛しさと誇らしさで胸がいっぱいになる。

鴆は愛撫を施していた両手で腰骨を掴むと、下から激しく突き上げはじめた。






  


拍手ありがとうございます〜!(>▽<)


裏越前屋